PETGは丈夫だと聞いて買ったのに、糸を引いてばかり。銘柄を替えれば直るのか、高い物なら違うのかが分からないまま、次の1kgを選べずにいる。

候補は思ったより少ない。Amazonの売れ筋に入っているPETGは8本で、価格は1,399〜2,700円。差がつくのは値段ではなく、糸引きと出せる速度だけだ。

ただし最安を狙うと、大物の印刷に丸一日かかって時間で払うことになる。選び方のコツは銘柄比較の解説記事を、糸引きの実情はXの生の声と刷り比べ動画で確かめています。

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売れ筋8本で★4.5・1,454件と最も評価が高い(2026年8月11日時点 約1,709円)

▶ まずは動画で要点チェック|高速PETGを3銘柄そろえて、同じ条件で刷り比べている回です。

売れ筋の8本と、銘柄で差がつく2点

選択肢は思ったより少ない。ここから選べば大きく外さない。

Amazonの3Dプリンター用品の売れ筋ランキングを上位30位まで見ると、PETGは8本入っている。銘柄で言えば6社で、eSUNだけが3本を占めている。

銘柄 価格 評価 特徴
eSUN ベーシック 1,709円 ★4.5・1,454件 8本で最高評価・最多件数
CC3D 標準 1,399円 ★4.2・504件 8本で最安
TINMORRY 1,799円 ★4.2・271件 300mm/s・AMS互換をうたう
eSUN 標準 1,899円 ★3.9・381件 寸法精度±0.03mm
eSUN マット 1,899円 ★3.8・80件 つや消し仕上げ
ELEGOO 高速 1,999円 ★4.2・355件 600mm/s対応をうたう
PRINSFIL マット 2,099円 ★3.9・143件 光沢ゼロのマット質感
Bambu Lab 2,700円 ★4.0・19件 RFID対応・設定不要

価格・評価は2026年8月11日時点のAmazon掲載値。順位は同日のベストセラー上位30位からPETGだけを抜き出したものです。

値段の幅は1,399円から2,700円で、倍にも届かない。PETGは銘柄で値段が大きく変わる材料ではないということになる。

材料そのものの向き不向きはフィラメントの種類はどれを選ぶ?おすすめの4つを紹介‼︎で並べて比べている。

銘柄で変わるのは2つだけ。糸引きと、出せる速度

強度や耐熱では差がつかない。差が出るのはこの2点になる。

PETGを買った人がまず不満を言うのが糸引きだ。ノズルが移動する時に樹脂が糸を引き、造形物の間に細い繊維が残る。

この出やすさに銘柄差がある。販売店やレビューの評価を集めると、ELEGOOの高速PETGはPETG特有の糸引きがかなり抑えられており、初心者向けとされています。

実際に使った人の投稿も具体的だ。

本人も銘柄のおかげか、乾燥のおかげか判断できないと書いている。ここが糸引きの難しいところになる。

もう1つが速度だ。商品ページに書かれている対応速度は銘柄でかなり違う。

  • 600mm/s対応:ELEGOO 高速PETG
  • 300mm/s対応:TINMORRY 高速PETG
  • 表記なし:標準品はプリンター側の設定次第
  • 注意:数字は上限であって、常用値ではない

糸引きの直し方そのものは3Dプリンターの糸引き対策|リトラクションと乾燥で大半は消えるにまとめてある。

安さで選ぶと、値段ではなく時間で払うことになる

1kgあたり300円の差より、刷了時間の差のほうが大きい。

PETGの速度差が効くのは、大きい物を刷る時だ。実際に時間で困っている投稿がある。

普通のPETGでは丸一日かかったという話だ。高速対応品に替えれば、同じ形でも待つ時間が変わる。

選び方のコツとして挙げられているのも、最安を狙わない方向になる。レビュー数が多く、価格が極端に安すぎない銘柄を選ぶという整理です。

  1. まず件数を見る:レビューが数百件あるか
  2. 次に価格帯:極端に安い物は避ける
  3. 速度表記を見る:大物を刷るなら高速対応を選ぶ
  4. 色を決める:質感で選ぶならマット系もある

選び方のコツは家庭用向けPETGを比較した解説記事の記載から。速度表記は各商品ページの記載です。

ユーザー
ユーザー
いちばん安い1,399円のを買えばいいのでは?
オタク3D
オタク3D
小物だけならそれで足ります。ただ大きい物を刷るなら、300円の差より刷了時間の差のほうが効いてきます

つや消しの質感で選ぶ考え方はマットPLAのおすすめは?テカリは消えるが積層痕は残る⁉︎と同じになる。

銘柄を替えても直らないこと。湿気とプレートの消耗

糸引きの全部が銘柄のせいではない。ここを分けて考えたい。

PETGはPLAより水を吸いやすい。湿気を含んだまま刷ると、どの銘柄でも糸を引く。

久しぶりに開けた1本で急に糸引きが出た、という流れだ。買い替える前に、まず乾燥を試したほうが早い

もう1つ、PETG特有の性質としてビルドプレートへの食い付きの強さがある。定着は良いが、そのぶんプレートの消耗が早くなるという見方がある。

  • 湿気:どの銘柄でも糸を引く。乾燥が先
  • プレート:食い付きが強く、消耗が早まりやすい
  • 剥がし方:冷めてから外す。熱いうちは食い付いたまま
  • のり:定着が強すぎる時は、あえて薄く塗って離型を助ける
eSUN ベーシックPETG フィラメント 1.75mm 1kg クリアの商品画像。売れ筋8本で最も評価が高いPETG
件数が1,000件を超えていると、設定の先例を探しやすいという利点もある。

乾燥温度は材料で違う。フィラメントの乾燥温度は何度?PLAは55℃を超えると溶けるで確かめてほしい。

プレートの替え時はビルドプレートはどう使い分ける?ざらざら面とツルツル面で仕上がりが変わると合わせて考えたい。

そもそもPETGが難しいと感じる理由はPETGは難しい?糸引きの正体はほぼ湿気と速度にあるで分解した。

2問で買う物を診断

作る物の大きさと、質感の好み。この2つで決まる。

🧪
PETGの診断
2問・30秒でどの銘柄か決まります
⚡ 30秒
STEP 1 / 2かんたん2問
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Q1. 何を刷る?

👇 選ぶと次の質問に進むよ

おすすめのPETGフィラメント8選

売れ筋の上位30位に入っていた8本を、そのまま順に並べる。どれも1.75mmの1kgスプールになる。

① 迷ったらこれ:eSUN ベーシックPETG

★4.5・1,454件と8本で最も評価が高く、件数も一桁多い。設定の先例が探しやすい:eSUN ベーシック PETG フィラメント 1.75mm 1kg

2026年8月11日時点で★4.5・1,454件。8本の中で最も判断材料が多い1本です。

② いちばん安い:CC3D 標準PETG

1,399円と8本で最安。試作を数多く回す人や、色を増やしたい人に向く:CC3D 標準 PETG フィラメント 1.75mm 1kg

2026年8月11日時点で★4.2・504件。速度の表記はないので、設定はプリンター側で詰めます。

CC3D 標準PETG フィラメント ホワイト 1.75mm 1kg の商品画像。売れ筋8本で最も安いPETG
1,399円は8本で最安。色を増やす時や、試作を数多く回す時に効いてくる。

③ 大きい物を速く刷る:ELEGOO 高速PETG

600mm/s対応をうたい、糸引きを抑えた設計。刷了時間が気になる人はここから:ELEGOO 高速 PETG フィラメント 1.75mm 1kg

2026年8月11日時点で★4.2・355件。刷り比べ動画でも3銘柄のうちの1つとして扱われています。

ELEGOO 高速PETG フィラメント 1.75mm 黒 1kg の商品画像。600mm/s対応をうたう高速PETG
速度表記は上限値。全速で回すのではなく、余裕がある分だけ安定しやすい。

④ 速さと安さの両取り:TINMORRY 高速PETG

300mm/s対応で1,799円。AMSと100%互換をうたっているのも、Bambu機の人には効く:TINMORRY PETG フィラメント 1.75mm 1kg

2026年8月11日時点で★4.2・271件。高速対応品では8本の中で最も安い1本です。

⑤ 黒を安く使う:eSUN 標準PETG

寸法精度±0.03mmの表記で、黒の定番。ベーシックとは別系統の製品になる:eSUN PETG フィラメント 1.75mm 1kg ブラック

2026年8月11日時点で★3.9・381件。同じeSUNでも評価はベーシックのほうが高めです。

⑥ つや消しにする:eSUN マットPETG

光沢なしのフロスト質感。テカリが気になる人はここから試すと違いが分かる:eSUN マットPETG フィラメント 1.75mm 1kg ホワイト

2026年8月11日時点で★3.8・80件。件数はまだ少ないので、1本試す前提で。

⑦ つや消しの黒がほしい:PRINSFIL マットPETG

反射を抑えたマットブラック。見せる面が多い造形で樹脂っぽさを消したい人向け:PRINSFIL マットPETG フィラメント 1.75mm 1kg

2026年8月11日時点で★3.9・143件。8本の中では上から2番目の値段です。

⑧ AMSで自動認識させる:Bambu Lab PETG ベーシック

RFIDタグ入りで、AMSに載せると銘柄と色を自動で読む。設定の手間がいちばん少ない:Bambu Lab PETG ベーシック フィラメント 1.75mm 1kg

2026年8月11日時点で★4.0・19件。8本で最も高く、件数もまだ少ない新しめの製品です。

  • おすすめしない人1:糸引きの原因を乾燥でまだ試していない人
  • おすすめしない人2:屋外に長く置く物を作る人
  • おすすめしない人3:柔らかさが要る物を作りたい人
  • 代わりの手1:紫外線に当たる場所ならASAを検討する
  • 代わりの手2:曲げたい物ならTPUに替える
  • 代わりの手3:見た目だけならPLAのほうが刷りやすい

屋外で使う物の材料選びはPLAは夏の車内で変形する?60℃を超える場所はPETGかABSに替えるで整理している。

価格・評価はいずれも2026年8月11日時点。楽天市場・Yahoo!ショッピングでも同型が扱われています。

PETGの銘柄選びでよく聞かれること

PETGは銘柄で仕上がりが変わりますか?

強度や耐熱では大きな差は出ませんが、糸引きの出やすさと対応速度は銘柄で変わります。ELEGOOの高速PETGはPETG特有の糸引きが抑えられているとの評価があります。
ただし糸引きは湿気でも出ます。銘柄を替える前に、乾燥を試したほうが早いことが多いです。

いちばん安いPETGを買っても大丈夫ですか?

小物中心なら問題ありません。売れ筋8本の価格差は1,399円から2,700円で、倍にも届かないからです。
ただし大きい物を刷る人は、対応速度の表記を見てください。速度が出ない銘柄だと刷了に丸一日かかることがあり、材料費の差より時間の差が効いてきます。

PETGの選び方のコツはありますか?

レビュー件数が多く、価格が極端に安すぎない銘柄を選ぶのが基本とされています。件数が多い銘柄は、設定に迷った時に真似できる先例が見つかります。
そのうえで、大物を刷るなら速度表記、質感を変えたいならマット系、というように用途で絞ると外しにくくなります。

まとめ

PETGは値段では差がつかない。差がつくのは糸引きと、出せる速度になる。

※当サイトの個人的見解です。仕上がりや適した設定は、造形物の形状・プリンターの機種・保管状態によって変わります。価格・評価・順位は2026年8月11日時点のもので、変動します。

(最終更新:2026年8月11日)

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